健康寿命が7年短くなる!?長時間のデスクワークのデメリットと対策方法

フリーランスの皆さんは、普段PC作業などで何時間座っていますか?長時間座って過ごすフリーランスですが、肩こりや目の疲れ、足のむくみなどの疲れに悩まされている人が多いのではないでしょうか。

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(画像:Pixabay)

近年のAmerican Cancer Society(アメリカがん協会)研究者の調査で、長時間座り続ける行為は健康寿命に「致命的である」とする調査結果がNewYorkTimesに掲載され、話題になりました。

「座り続ける時間に比例し健康寿命が最大7年短くなる」

今回はこの調査結果を元に、なぜ長時間のデスクワークが寿命にまで影響するのか、それを防ぐための対策と便利グッズまでご紹介します。

あなたが将来陥る可能性が高い健康リスクとは

アメリカがん協会の研究者が、1992年から2006年までの間に12万3000人のアメリカ人男女を対象とし、座り続けることで起こる健康への影響を調査しました。その結果から導き出された表はこちらです。


参照: How Sitting All Day Is Damaging Your Body and How You Can Counteract It
http://lifehacker.com/5879536/how-sitting-all-day-is-damaging-your-body-and-how-you-can-counteract-it

この表では、座る時間が長いほど重度の高い病気にかかる可能性が高くなることが示されています。健康寿命が最大で7年減少傾向にあるということが衝撃的です。

座る時間・男女別の死亡率

以下のグラフは、年齢別・座る時間の長さ別の死亡率を表しています。
(青が1日3時間、赤が1日3-5時間、黄緑が6時間以上を座って過ごす時間、縦の数値は死亡率(Risk of Death)、横の数値は年齢を示しています。)

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出典:”According to a research, people who sit for more than four hours have more health risks. What should one do in the remaining time if we exclude four hours of the day?”

男女ともに座る時間が6時間以上の人の死亡率は、1.4倍〜1.8倍以上になっています。なぜここまで長時間のデスクワークが身体に悪影響を及ぼすのでしょうか。

デスクワークが健康に悪い理由

1.長時間座ることで体が錆びていく

PC作業では、長時間同じ姿勢を取り続けることで身体の血流が滞ります。これにより、血流が身体全体に行き届かず身体機能が低下し、冷え性や集中力が続かない、肩こりや腰の痛みなど、普段みなさんが感じているかもしれない症状が引き起こされます。身体が「錆びていく」初期段階を表しています。

2.人間の身体は長時間座れるようにデザインされていない

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狩猟を主な活動としていた太古の時代から、人は動くことで生命維持をするようにプログラミングされています。「食べる」という行為一つでも、手で食べ物を口に運ぶ、口を動かす、胃で消化するという動きがありますね。また、動物を狩猟するには相応の体力が必要です。動物を狩るためには、槍などを持って動物を追いかけなければなりません。このように人間は、生命維持するために「動く」ことで進化してきたのです。
逆に言えば、長時間体を動かず座ることは、生活に必要な筋肉などの「衰退」を招きます。身体の器官機能の低下で糖尿病などの病気も引き起こされるのです。

健康寿命を延ばす対策とは?

とはいうものの、既に長時間座りっぱなしの生活を長く続ける仕事柄、これが当たり前という方が多いと思います。ここでは、仕事スタイルを変える必要なく、日常生活にある方法やものを取り込み、デスクワーク生活での具体的な健康維持方法をご紹介します。

1.定期的に水を飲む

普段のデスクワークではできるだけこまめに水を飲むことを心がけましょう。
これにより、必然的に尿意が催されトイレに行くため立ちます。身体を動かし、身体の器官を機能させ鈍化を防ぐことができます。
どうしても集中しすぎて定期的に水を飲むのを忘れてしまう!という方は、ポロモドーロテクニックと掛け合わせることで定期的に水を飲む習慣をつけましょう。

2.デスクワークと軽い運動の融合

PCで作業をしながらインナーマッスルを鍛えることも可能です。「バランスボール」を一度はテレビでご覧になったことはあると思いますが、普段のデスクワークに(特に家で)取り入れられることをご存知でしょうか。
バランスボールといえば丸く、座ることさえも難しいイメージが、近年はデスクワークに適応させたバランスボールが販売されています。さらにインテリアとしてデザイン性抜群のものが存在しますので、そちらを試されてはいかがでしょうか。

 

また、これを機に運動を日常生活に取り入れたい方には、3分で気軽にエクササイズができるこちらのアプリもオススメです。

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こちらのアプリでは、48種類のエクササイズが用意されており、レベル別でアニメーションガイドが付いています。
非常にわかりやすく、継続でき運動が捗るアプリです。

3.スタンドワーキング

長時間座ることが身体に悪いのであれば、立って仕事をしましょう。自宅の机の高さを変えられるのであれば、その高さを調節し立って作業ができるように環境を整えましょう。
作業ができる高さがあれば机でなくとも構いません。折りたたみ式ベッドを折りたたんだ状態の上での作業も可能です。
身の回りに作業場所がないか探してみましょう。

まとめ

以上、近年のアメリカがん研究所から出た研究結果から、身体に不調・病気が起こる原因と対策までまとめました。「ノマドワーク」「リモートワーク」などを中心に生活されている方が多いフリーランスにとって、デスクワークは欠かせないものです。しかし、そのデメリットをしっかりと頭に入れ、普段の日常生活に少し工夫を入れるだけで健康寿命は伸びると考えられていますので、しっかりと対策を練りましょう。

【参考資料】

・Stand Up While You Read This!
https://opinionator.blogs.nytimes.com/2010/02/23/stand-up-while-you-read-this/

・Too much sitting linked to heart disease, diabetes, premature death

Too much sitting linked to heart disease, diabetes, premature death


・Are You Sitting Too Much?

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