みなさんは補助金と助成金の違いをご存じでしょうか?
この2つの違いを明確に答えることができる方は少ないかもしれません。
共に、国や地方公共団体から支給される、原則として返済義務のないお金のことを指します。
もちろん公的資金という観点から、誰でも申請すればもらえるものではなく、一定の資格や要件を満たす必要があります。
今回は、「補助金」と「助成金」の概要と、それぞれの違いをご説明させて頂きたいと思います。
助成金とは!?

助成金とは、受給要件を満たしてさえいれば、申請をすれば基本的には受け取ることができます。
助成金は、「厚生労働省」の管轄のものが多く挙げられます。
公募期間も限定されておらず、いつでも利用することが可能です。
財源を雇用保険料にしているので、「新規雇用」・「教育訓練」・「労働環境整備」など、主に「人」に関する改善が支給要件になっていますが、そもそも会社が社会保険や雇用保険に加入をしていなければ、申請すらできない場合もありますのでご注意下さい。
この要件に反するような、「会社都合の解雇」などを行うと、助成金の不支給などにも繋がる為、注意が必要です。
使途に関しては自由に使えますので、会社の運転資金や設備投資に使うことも可能です。
しかし、ここで注意して頂きたいのが、すぐに支給してもらえるものではありません。
半年過ぎてからの支給申請となっています。
補助金とは!?

補助金とは、前述した助成金とは異なり、「経済産業省」や「農林水産省」などの管轄のものが挙げられます。
申請をしたからといってすぐに受け取れるものではなく、
厳正なる審査がそこにはあり、この審査によりどれだけ事業が活性化するか、これからの社会に役立っていくかを判断されます。
斬新なアイデアで起業した企業や革新的な技術を導入した企業に給付されるものであり、
産業活性化の為に補助される給付金なのです。
ほとんどのものが、助成金とは異なり公募の形をとっている為、受付期間が過ぎてしまったものは応募が出来ません。
多くの場合が採択件数よりも応募件数が上回る為、提出書類でその妥当性や必要性を強く訴えることができないと、どんなに優れた事業計画書だとしても採択されることはありません。
助成金と同様に注意して頂きたいのが、すぐに支給される訳ではなく、こちらも指定している対象期間を経過しないと支給申請をすることはできないのです。
まとめ
みなさんいかがでしたでしょうか?
「助成金」や「補助金」は、金融機関からの融資ではない為、返済の義務はありません。
受給さえしてしまえば、使途は自由なのです。
前述した通り、会社の設備投資や借入金の返済に充てることも可能です。
しかし、注意して頂きたいのがすぐにもらえるものではありません。
支給される前提でのビジネスプランの提示は、審査に通ることはありませんので、計画的なビジネス展開を考えましょう。
コメントを残す